複雑化するグローバル経済において、各国の国民感情を理解することは、効果的な国際戦略を立てる上で欠かせません。アジア太平洋地域における重要なパートナーシップの実態を明らかにするため、QuestionProとGMO-Z.com Researchは、日本とオーストラリアを対象とした大規模な共同調査を実施しました。
2,300人以上の回答を分析した結果、この調査では、課題であると同時にビジネスチャンスでもある大きな「認識ギャップ」が明らかになりました。本ケーススタディでは、調査を支える技術基盤と、両国間の認識の違いを埋めるための戦略的アプローチをご紹介します。
サマリー
本調査により、オーストラリアでは日豪パートナーシップの経済的・戦略的価値が広く理解されている一方、日本では認知度が低く、大きな情報ギャップと成長余地があることが分かりました。
- 信頼できるパートナー:両国民は互いを、共通の価値観を持つ信頼できるパートナーと見なしており、経済協力に対しても前向きです。
- クリーンエネルギー分野での連携:両国ともクリーンエネルギー分野での協力に高い期待を寄せています。
- 「わからない」がチャンス:日本の回答者に「わからない」という回答が多いのは、否定的というよりも情報不足を示しており、新たなコミュニケーション戦略の余地があることを意味します。
調査概要
QuestionProの先進的な調査プラットフォームと、GMO-Z.com Researchのグローバルパネルを活用して、両国のデータを収集・分析しました。
- 調査対象:日本とオーストラリアの18歳以上の成人
- サンプル数:日本1,196名、オーストラリア1,118名
- 調査方法:人口構成に基づく加重処理を施したオンラインアンケート
- 実施期間:2025年10月7日〜22日
主な調査結果:両国間の「温度差」
調査データから、両国の関心度に大きな差があり、顕著な情報格差が存在することが明らかになりました。
関心度と認知度
オーストラリアの関心度は、日本の2倍以上という結果になりました。
| 項目 | オーストラリア | 日本 |
| 二国間関係への関心 | 57% | 28% |
| 「とても関心がある」 | 20% | 6% |
| 貿易関係の理解度 | 65% | 37% |
| JAEPA(日豪EPA)の認知度 | 29% | 8% |
相互イメージと認識
両国が相手国の強みをどう捉えているかには、明確な違いが見られました。
- 日本から見たオーストラリア:「食料・資源の供給国」というイメージが強く、55%が農産物・食品、36%が資源と結びつけています。一方で38%が他の分野については「よくわからない」と回答しています。
- オーストラリアから見た日本:「ものづくり大国」としての認識が圧倒的で、65%が工業製品、34%がサービス業と関連付けています。
投資に対する意識
- 好意的な見方:オーストラリアでは70%が二国間投資に好意的ですが、日本では43%に留まっています。
- 情報不足:日本の回答者の47%が、投資が地域経済に与える影響について「よくわからない」としています。
- 否定的な意見はゼロ:両国とも投資に対する否定的な回答は0%でした。
結論
本調査から、オーストラリアでは日豪パートナーシップの経済的・戦略的価値が十分に理解されている一方、日本では理解が進んでおらず、大きな情報格差と成長の可能性があることが浮き彫りになりました。
グローバル展開を成功させるには、適切なターゲット層へ的確なメッセージを届けることが重要です。日本の消費者に「わからない」という回答が多いというデータは、身近なメリットをわかりやすく伝えることで関心を高められる余地が大きいことを示しています。
QuestionProとGMO-Z.com Researchについて
QuestionPro
QuestionProは、調査初心者から専門家まで幅広く利用できるグローバル調査プラットフォームです。アンケートの作成から配信、分析まで一貫してサポートします。50種類以上の質問形式や高度な分岐設定により、精度の高いデータ収集が可能です。多言語対応とリアルタイム分析機能により、スムーズな国際調査の実施と、データに基づいた意思決定をサポートします。
GMO-Z.com Research オンラインパネル
GMO-Z.com Researchは、20年以上にわたりアジア太平洋地域でオンライン調査パネルを展開しており、14市場・6,500万人以上のモニターを保有しています。日本・中国・韓国を中心に、一般消費者だけでなく、医療、B2B、自動車、ゲームなど専門性の高いセグメントへのリーチも可能です。多様な調査ニーズに応じた、質の高い定量・定性調査をご提供します。
海外市場調査をお考えですか? QuestionProの調査プラットフォームと高度な分析機能が、グローバル展開に必要なインサイトをどのように提供できるか、ぜひご確認ください。







